舞鶴

舞鶴には、ここだけの魅力的な空気がある。歴史が培ってきた気高さ。人にあふれる温かさ。なぜだか懐かしさを感じる、故郷のような街。そんな感覚を、ぜひとも味わいにきてください。

赤れんがパーク

初めての場所なのに重なるのはいつかの記憶

訪れた瞬間、こころを満たすのは感動よりも懐かしさ。初めてなのに前にも来た事があるような心地。そんなやさしさでゆっくり迎えてくれる赤れんが。歩みをそっと進めるたび、自然と笑みがこぼれます。

舞鶴市の中心に位置する、12棟の赤れんが倉庫群。旧海軍の名残を現代に残す貴重な近代化遺産です。建物内はリノベーションして活用されており、飲食店やイベントホールとして活用されています。

北吸トンネル

出口が近づくごとに強まる、時をこえるような戸惑い

しんと冷たい空気に、やわらかな明かりを灯すガス灯。まるで、昔がそのまま取り残されたかのような雰囲気。トンネルに足を踏み入れるとセピア色が体と心を包み込む。一歩ずつ時間を遡る様な、不思議な哀愁が駆け巡ります。

舞鶴鎮守府の兵員や軍需物資を輸送する軍事鉄道の線路が通っていた赤れんが積みのトンネル。イギリス式で積み上げられた美しいアーチ型が特徴。現在は自転車・歩行者道路として活用されています。

海軍グルメ

受け継がれてきた記憶も、深い味わいになっている。

舞鶴のご当地グルメである、肉じゃがと海軍カレー。どちらも歴史に培われ、現在へと紡がれてきた味わい。くちに運ぶと、思わずゆっくりと噛みしめてしまう。まるで、おいしさの裏にある深い思いを感じとるように。

舞鶴海軍初代司令長官として赴任した東郷平八郎が、ビーフシチューを再現する過程で生まれたとされる。「海軍割烹術参考書」「海軍厨業管理教科書」は、旧日本海軍の食文化を今に残す貴重な資料です。

自衛隊桟橋

悠々としたその姿に、気持ちがぐっと引き締まる。

青い海面に溶け込むように佇む、大きな艦体。堂々としたその姿に、自然と目が惹きつけられていく。護るという使命を授かった護衛艦の雄大さに感じる、頼れる存在への憧れが気持ちを引き締めます。

国道27号線沿いにある自衛隊の桟橋。最新鋭の護衛艦を間近に見られる様は圧巻。土・日・祝日は一般公開を実施しており、艦艇や海軍記念館を見学することができます。4～11月の休日・祝日には、舞鶴湾内をめぐる「海軍ゆかりの港めぐり遊覧船」が運行。

舞鶴引揚桟橋

美しくも哀しくもある、涙のような波のきらめき。

ひっそりと佇む波止場から、海面へと伸びていく桟橋。そこは、たくさんの人の出会いと別れを見守った場所。陽の光に照らされた穏やかな波の形ひとつひとつが、さまざまな感情を心の奥深くへと刻んでいきます。

太平洋戦争終戦後の昭和22年10月から、13年間に渡って活躍した日本最後の引揚桟橋。中国や旧ソ連に抑留された引揚者が祖国の土を踏んだ地。現在、桟橋は復元され記念碑が建てられています。

リアス式海岸

時間を忘れるほどに、自らが満ちていく。

きらめく海面は、溶け込んでしまいそうなおだやかさ。ただ眺めているだけでこころの表面が平になるように、すべての感情を忘れさせてくれる美しさがある。言葉を発さずとも、自身との対話がそっと重なります。

若狭湾は入り組んだ海岸線が続いている、日本を代表するリアス式海岸の発達地域です。その絶景は、近畿百景第一位にも輝きました。東側が軍港、西側は国際貿易港となっています。

五老ヶ岳五老スカイタワー

大切だと気づいたのは、等身大の自分自身。

山頂に立つタワーに感じる、古さと新しさ。ありのままのその姿を、隠すことも偽ることもなく親しまれる姿に覚えたのは等身大でいる大切さ。嘘のない目線には、最高の景色が開けます。

舞鶴市を東西に分ける位置にある五老岳にそびえ立つのが五老スカイタワーです。タワー上階に設けられた展望階からは、リアス式海岸や市街地等が一望できます。

舞鶴クレインブリッジ

描いた理想を実現できているか。そんな自問に答えてみる。

青空と青い海の間に描かれた１本の白いライン。遠くから見ると美しく、近くからだとたくましい、華やかな存在感が印象的なビッグブリッジ。そんな姿を目の前に、理想の自分が見えてきます。

舞鶴平湾に架けられた、鋼鉄の白い斜張橋。全長735m、水面からの高さは約95mを誇る。二羽の鶴をイメージして設計されており、主塔はくちばしを、ケーブルは羽をイメージ。

吉原入江

自分らしい生き方を、考えたくなる場所がある。

つい今まで、誰かが強く生きていた息吹が残る港町。そんな景色を見ると、ふと自分の毎日を思い返す。自信をもって、誇りをもって、過ごすことができているか。波の音で我に返り、頑張ろうと気持ちが高ぶります。

西舞鶴の伊佐津川北側に位置する入江。かつてはよしの生える湿地帯であり、江戸時代から存在する伝統ある漁師町。入江を挟んで家が建ち並ぶ景観が特徴的。

［道の駅］舞鶴港とれとれセンター

いちばんおいしいのは、舞鶴の人の人間味。

毎朝、獲れたての豊かな海産物がずらりと並ぶ。何を食べようか、なんて考えながら歩いていると、明るい笑顔で話しかけてきてくれる市場の人。どんな魚介の美味しさも、人間味には勝てません。

日本海側最大級の海鮮市場をもつ道の駅。魚介類を目の前で海鮮焼きや刺身に調理し、その場で食べられるシステムが好評です。京都北部のお土産も揃う人気スポット。

田辺城資料館

今の時代にこそ残された、メッセージかもしれない。

決して諦めず、最後の最後まで戦い抜く。そんな強い覚悟の痕跡を、今に伝えるのがこの場所。現代を生きる自分に足りていない部分を、ここに立つことで補えているのかもしれない。

「関ヶ原の戦い」の前哨戦となった城跡。現在は石垣を残して舞鶴公園となっています。展示室では細川幽斎を中心とした歴代城主や、城下町・田辺の歴史資料を展示しています。

北近畿タンゴ鉄道

朝もやを切り裂く姿に、勇気づけられた気がする。

日本海の荒波を横目に、海の上に架けられた鉄橋。まだ十分に陽も昇りきっていない薄明かりの中を、力強く汽笛を鳴らして走っていく一輛編成。その姿を見るだけで、背中が押された気分になる。

丹後地域と但馬地域を走る鉄道。西舞鶴駅でJRと接続し豊岡市までを結ぶ「宮津線」と、福知山市と宮津市を結ぶ「宮福線」の2路線を運行。水戸岡鋭治氏設計・デザインによる観光型リニューアル車両が2013年4月14日(日)より運行開始。

新日本海フェリー

大きくせまり来るのは、どんな感情も飲みこむ感動。

静かな静寂を切り裂いて、近づいてくるひとつぶの光。じっと目を凝らすと見えてくる、大型フェリーの姿。旅立ち、再会、それに乗る人のいろんな気持ちのように、その景色と出会えた喜びが感動となって押し寄せます。

日本海航路をはじめて切り拓いた海運会社。現在、舞鶴・敦賀・新潟・秋田・小樽・苫小牧東を結ぶフェリーを運航しています。舞鶴からは小樽と苫小牧東行きが運行中。

旧北吸浄水場施設

たくさんの人々の想いまで、共に導いてきたという強さ。

そびえ立つ5枚の導水壁に感じる、偉大な存在感。そこに刻まれた水流の跡は、まさに命を繋いだ証。自分の存在を浮き彫りにさせる静かなその空間は、今を生きる重みをあらためて実感させてくれます。

舞鶴鎮守府開庁にむけて、軍港内の諸施設と艦艇に大量の飲料水を確保するために整備された配水池。れんが造の上屋はアーチを施したロマネスク風のデザインで、国の重要文化財に指定されています。

ふるるファーム

自分らしい生き方は、自然と生まれるものだと思った。

毎日を自分らしく過ごすことができているだろうか。その答えは、考えるほどに分からなくなっていく。ライフスタイルに無理に自分を合わせていないか。ゆったりとした時間の中で、そんな疑問と対峙する。

農村レストランや菓子工房、野菜畑にふれあい牧場と、舞鶴農村の魅力を満喫できる楽しさいっぱいの施設。地場産の農産物マーケットや加工品の体験教室を通じ、見る・食べる・体験するをテーマに「農」を伝えます。

青葉山ろく公園

何もしないことをあえてする。という選択肢も心地よい。

市街地から少し外れた山間の公園を目指してみる。目的は特にない。ただ足を運ぶ、それだけでいい。いきいきとした緑に囲まれたその場所を味わえば、こころもあたまも空っぽになって、すっと軽やかに。

キャンプやアスレティック、18ホールのパターゴルフ、野外体験授業が楽しめる青葉山にある自然豊かな公園。休日などにはピクニックなどの家族連れで賑わう。