不思議な魅力を持つ赤れんが造りの倉庫群、その歴史は120年以上にわたります。そんなノスタルジーあふれる赤れんが倉庫群は、多くの映画やドラマのロケ地にもなっています。役所広司さん主演「日本のいちばん長い日」、岡田准一さん主演「海賊とよばれた男」、菅田将暉さん主演「アルキメデスの対戦」、山田涼介さん主演「鋼の錬金術師」、青山剛正原作劇場版 名探偵コナン「絶海の探偵(プライベート・アイ)」や、目黒蓮さん主演「わたしの幸せな結婚」など多数です。
近代化へと歩む明治の息吹が120年の時を経て
現代によみがえりました。
赤れんが倉庫群8棟は、国の重要文化財に指定されています。
世界唯一のれんがをテーマとした博物館。赤れんが博物館の建物は、明治36年に建築された魚形水雷庫を利用しています。現存する鉄骨れんが造りの建物としては最古級のもので、国の重要文化財に指定されています。館内では世界の古代文明(メソポタミア文明、エジプト文明、インダス文明、中国文明等)のれんがや、ホフマン窯を再現したコーナーなどがあります。
赤れんが2号棟(舞鶴市政記念館)の建物は、明治35年(1902)に旧海軍兵器廠の倉庫として建設されたれんが造の倉庫で、終戦までは砲銃庫として、戦後は市役所の第二庁舎として使われました。現在は、総合観光受付、展示室、カフェ「cafe jazz」などがあります。
赤れんが3号棟(まいづる智恵蔵)は、同じく明治35年(1902)に旧海軍兵器廠の倉庫として建設された倉庫です。終戦までは弾丸庫並小銃庫として、戦後は民間倉庫会社の倉庫として使われました。現在では、舞鶴や海の京都エリアの土産物が並ぶ赤れんがSHOPのほか、コワーキングスペースを備えた施設となっています。
こちらも同じく明治35年(1902)に旧海軍兵器廠の倉庫として建設された倉庫です。終戦までは砲銃庫として、戦後は民間倉庫会社の倉庫として使われました。扉や窓、瓦屋根などに当初の形式を再現しています。現在では、創作活動や音楽練習のほか、結婚式や披露宴会場としても利用されています。
赤れんが5号棟(赤れんがイベントホール)の建物は大正7年(1918)に旧海軍軍需部の倉庫として建設された倉庫です。終戦までは水雷庫として、戦後は民間倉庫会社の倉庫として使われました。赤れんが倉庫群の中で最も規模が大きく、明治期の倉庫と比べても堅牢な造りとなっています。現在は、5号棟カフェとして、お食事や喫茶を楽しんでいただけるコーナーのほか、展示や音楽イベント、マルシェ等の会場として利用されています。
専用駐車場から舞鶴赤れんがパークへのアプローチには、明治35年(1902)に建造された国所有の赤れんが倉庫3棟が連なります。かつて、物品運搬通路として使われていたれんがを敷き詰めた道、赤れんがロードが広がります。
赤れんが博物館駐車場からエントランスへのアーチをくぐった博物館前は大きな広場になっています。広場の先には舞鶴港の海が見え、自衛隊艦艇が停泊しているスポットでもあります。また人気の遊覧船のりばもこちらにあります。
3号棟まいづる智恵蔵、4号棟赤れんが工房などの倉庫群を抜けた先に、テーブルと椅子を備えた芝生広場があります。キッチンカーで美味しいものを買って楽しむのもおすすめです。※キッチンカーの出店は日によって異なりますのでご了承ください。
鎮守府とは、軍港に置かれた海軍の拠点のことをいいます。明治時代に入って、欧米列強に対抗する日本は、国をあげて軍事力の強化に取り組みます。中でも、隣国ロシアとの緊張が高まる中、日本海側にも海軍の拠点を整備することが期待され、位置や地形などの条件に優れた舞鶴が選ばれました。
旧海軍は日本沿岸の海を五つの海軍区に区分し、そのうちの横須賀、呉、佐世保、舞鶴に鎮守府を設置して、各海軍区の防備、艦艇の建造・修理、兵器の製造、海軍病院、軍港水道等の施設の運営・監督を行いました。その中で舞鶴鎮守府は、日本海側唯一の拠点として1901年に開庁されました。
1945年終戦に伴い、多くの軍事施設は地元に引き継がれました。戦後75年以上経過した今なお、赤れんがパークなど多くが残されています。
ガイドツアーで回ると、各ポイントでガイドの説明が聞けるほか、非公開の重要文化財施設に入ることができます。中でも、かつて舞鶴鎮守府の時代に大量の飲料水を確保するために建設された「旧北吸浄水場配水池」のスケール感は圧巻。赤れんが倉庫群を含め約2.6kmをガイドとともに徒歩で巡ります。(要予約)
舞鶴赤れんがガイドツアーについて詳しく「e-Bike」(ブリジストン社TB1e)のレンタルができます。スポーツタイプの電動アシストサイクルで舞鶴の海辺、町並みを快適に走行することができます!受付場所は舞鶴赤れんがパーク市政記念館(2号棟)1階総合受付です。※身分証明書をお持ちください。
舞鶴赤れんがパークのレンタサイクル情報スポット名 | 舞鶴赤れんがパーク |
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住所 | 〒625-0080 京都府舞鶴市北吸1039-2 |
電話番号 | 0773-66-1096 |
営業時間 | 外観見学自由 館内:9:00-17:00(イベント時は22:00まで) |
休業日 | 館内 年末年始 |
料金 | 見学無料(赤れんが博物館は有料) |
駐車場 | 有 |
トイレの有無 | 有 |
HP | https://akarenga-park.com |
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