波穏やかな舞鶴湾、半島の先に広がる日本海の水平線、海面から駆け上がるような山々の稜線 、舞鶴の食材は、美しい大自然の恵み。さらに、もっと美味しいものをと、手間を惜しまず探求を続ける人々。海、里、山。ここ舞鶴にしかない食をぜひ!
舞鶴のカニ漁では、船腹に冷海水を入れ、活かした状態で泳がせながら持って帰ります。持ち帰ったカニはすぐに京都府漁協舞鶴市場でセリにかけられ、また水槽へ。身詰まりがよいカニだけが「舞鶴かに」として認定されます。京都府沖20〜50kmにある保護区(水深250〜350m)で育つため、舞鶴かにの高い品質が維持されています。
漁業者がていねいに育てる「育成岩がき」。天然岩がきに比べて身の重さは1.5倍、濃厚な味が絶品の夏の味です。三方を山々に囲まれた舞鶴湾は餌となるプランクトンが豊富。この海で3年間育てられた岩がきは、基準を満たしてから京都府漁協舞鶴市場に出荷され、安心して生食ができるように、紫外線殺菌装置で浄化後販売されています。また冬の「マガキ」は、身がぷりっとして粒が大きく、濃厚な味が特徴。焼きがき、かきフライ、かきご飯、かき鍋など、多彩な味をお楽しみください!
京都府の海は、起伏に富んだリアス海岸や波の穏やかな内湾、沖合の天然魚礁など、恵まれた環境があり、対馬暖流(表層の暖かい水)と日本海固有水(深層の冷たい水)の影響を受け、500種類程の魚介類が生息しており、四季折々、多彩な魚介類が水揚げされています。舞鶴漁港にある京都府漁協舞鶴市場には、その京都府の水産物の約8割が集まります。
舞鶴湾の波静かな湾に浮く筏から吊されたケースの中で、天然のプランクトンを食べて、殻付重量が100g以上になるまで漁業者が大切に育てています。大きくなるほど肉厚になるとともに、身は柔らかく、甘みがある特別のとり貝です。
旬は晩秋から初春。「寒さわら」といい、脂がのって、身は柔らかで甘みがあるのが特徴です。その中で1.5kg以上あるさわらが「京鰆」。鮮度が落ちやすい鰆は、漁獲後すぐに氷で〆めるなど、鮮度を保つ努力がされています。
出世魚として知られるブリ。刺身やぶりしゃぶ、カルパッチョなど、様々なお料理で用いられ、多くの人に愛されています。舞鶴の天然ブリは脂がのっていて旨味が強く、それでいて身の締まった食感が特長です。
「まいづる海自カレー」は、海上自衛隊舞鶴地方総監部の協力により、艦艇・部隊・学校のオリジナルカレーのレシピを調理員から直接指導を受けて調理しています。提供するカレーは各艦艇・部隊・学校の長から認定を受けており、販売する飲食店によって種類の異なるカレーを楽しむことができます。また、お客様からの熱い要望を受けて「まいづる海自カレー」のレトルトカレーも販売しています。
舞鶴にはポテンシャルの高い食材が多数あります。その食材に対して生産、流通、供給それぞれの「こだわり」にクローズアップした冊子です。